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関税

2015年11月9日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00661 2015.11.09発行◆◇◆
 
 □□税務豆知識□□
<関税>
先月、TPP協定が大筋合意に至ったことが公表されました。TPP協定とは、アジア太平洋地域12か国間において幅広い分野で経済連携を行っていくためのルールを定めるものです。今回はその中で最も話題にあがっている関税にフォーカスを当てたいと思います。
関税は、外国から物を輸入する際に課される税金です。諸外国でも同様に関税は存在しますので、商品を輸出する際には、輸出先の国で定められている関税がかかることになります。税率は各国の特色が表れるところで、日本では農家を守る目的から農産物に高い関税をかけていることはご存知の方も多いでしょう。例えば、米には1kgあたり最大292円の関税がかかり、その年度の輸入が一定量を超えた場合には1kgあたり341円に税額が上がります。国産ブランド米は1kgあたり500円ほどですから、輸入米に対する関税はやはり相当高く感じますね。
さて、今回は米を例にあげましたが、輸入品は実に7,000以上に分類され、それぞれ税率が定められています。税額の計算方法についても、米のように輸入量を基準に計算する方法と、輸入価額を基準に計算する方法があり、さらには、輸入月によって税額がかわる季節関税や、基準価格を設定してそれに満たない価格につき差額を税金とする差額関税などの特殊な関税も存在するため、税率の体系は非常に複雑です。そのうえで国際協定や条約により輸入する国によって税率が変わったりするなど、関税の奥の深さが伺えます。
ちなみに、私の大好きな苺は、基本税率が10%、WTO協定などにより特定の国からの輸入は6%~無税に設定されていました。また、TPP協定により加盟国間での関税は概ね無税となるようです。皆さまも興味のある物の関税を調べてみると楽しいかもしれませんね。
 
 □□税金クイズ□□
[問題]
輸入品に対する関税の説明として正しいものはどちらでしょう。
①オレンジは季節関税が採用されており、1月から6月と7月から12月で税率が異なる
②たまねぎはスライド関税が採用されており、価格が1kgあたり67円以下、67円超73.70円以下、73.70円超の場合で税率が異なる

 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□異文化交流□□
 先日、子どもの通う学校で、異文化交流&うどん打ち体験というイベントがありました。近隣の大学や専門学校に通う留学生を招き、小学4年生から中学1年生までの子ども達と各国の言葉を使った伝言ゲームや体を使ったゲームしたり、うどんを一から作ってみんなで一緒に食べたり、ほぼ一日一緒に過ごしました。私も運営側として参加しました。
 最初は子ども達も留学生も緊張からか声も小さく会話も少なかったですが、うどんを食べる頃には笑顔で会話が弾んでいました。留学生の中には日本に来て間もない人もいるため、子ども達は自分の言いたいことを伝えるにも、相手の言いたいことを聞き取るにも四苦八苦していました。そういったことを通して留学生と自分達の違いを認識し、逆に自分達と変わらない部分も発見してもらえたと思います。
 これは、「ダイバーシティ&インクルージョン」と言われる「多様性の受容」に関する教育の一環でもありました。人種や性別、年齢、身体状況の違いなど様々な違いを認め、受け入れ、お互いを尊重して活動するという考え方です。グローバル化の社会で、ということはもちろんですが、子ども達の間では見た目や性格などの違いによるいじめや差別をなくし、”違い”を他人の個性として認めるということを身につけて欲しいという目的のものでした。
 今回のイベントでは留学生達の意識の高さにも驚き、私自身もとても勉強になりました。留学生たちも日本人の知り合いがほとんどいないので、気軽に話ができる友達が出来てうれしかったようです。普段の生活ではなかなか話すことが出来ない人達との交流は、新鮮でとても楽しいものですね。

 □□税金クイズの解答□□
[正解]②
 オレンジは季節関税が採用されていますが、税率が変わる季節の区切りは6月から11月と12月から5月となっています。たまねぎは記述の通りです。

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☆今週号の編集責任者は 井戸川真也 & 森正和 でした。
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