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法人税の税額控除と税額控除限度額

2021年8月16日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №936 2021.8.16発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<法人税の税額控除と税額控除限度額>
 法人税の計算においては、一定の要件を満たす場合に一定額を法人税額から控除するという規定がいくつか設けられていますが、これらの規定には、法人税額を基準とした税額控除の限度額が設定されています。
 例えば、中小企業者等の所得拡大促進税制は、一定の要件を満たした上で、前年度より給与等の支給額を増加させた場合、その増加額の一定割合(通常の場合15%)を法人税額から控除することができる規定ですが、法人税額の20%が税額控除の上限とされています。給与等の支給額の増加額が200万円、法人税額が50万円であるケースでは、10万円までしか税額控除ができないということです。
 上記のような状況を確認するためには、その事業年度が終了する前にある程度業績を予測しておくことが重要ですが、事業年度が終了してしまってからでも検討の余地があるものもあります。例えば、経費の中に減価償却費がある場合です。減価償却費は、適正な期間損益計算の観点からはその減価償却資産の使用可能期間にわたって分割して計上すべきものですが、法人税法上は会社が経費として経理しなければ損金としないこともできるようになっています。減価償却費の計上を見送ることで法人税額が増えれば、税額控除の限度額も増えるということです。
 業績予測は必ずしなければならないものではありませんが、可能な限り行い、何かすべきことはないか確認してからその期の終わりを迎えたいところです。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 所得拡大促進税制の適用要件はすべて充足している中小企業者等であるA社について、令和2年度の給与等の支給額の増加額は200万円、法人税額は50万円でした。中小企業者等の特例の所得拡大促進税制による税額控除額はいくらでしょうか。
①30万円
②10万円
 
 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□夏野菜スープ□□
 夏が来るたびに夏バテになるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。私は夏バテ対策として、夏野菜を用いたスープを作って飲むようにしています。主に使用する野菜は、ズッキーニ、ナス、トマト、キュウリ、トウガンなどですが、これらの夏野菜には、体のほてりや熱をとり、体を潤す働きがあるようです。また、熱を加えて調理すると解毒と利水作業が高まります。
 先日2回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたのですが、事前に2回目の接種を受けた方から発熱などの副作用が1回目よりも起こる可能性があるという話しを聞いていました。そこで夏野菜のスープを接種前日に作成しておき、万が一、発熱などが起こり、何も食べる気力がない状態になっても大丈夫なよう準備しておきました。結果、2日間程度発熱が続き、食欲がない状態になりましたが、解熱剤を飲む前の食事としてとても役に立ちました。
 夏バテ予防にも、これから新型コロナウイルスのワクチン接種をされる方にも夏野菜のスープ、是非おすすめです。
 
 □□税金クイズの解答□□
[正解]②
 所得拡大促進税制による税額控除額は法人税額の20%相当額が限度とされています。
 
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