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扶養控除等の見直し

2021年7月26日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №933 2021.7.26発行◆◇◆
 
 □□税務豆知識□□
<扶養控除等の見直し>
 梅雨が明けてからの厳しい暑さのせいで、まだ7月ですがクーラーの効いた部屋から出たくないのは私だけでしょうか。
 さて、今回は扶養控除等の是正についてのお話です。基本的に給与所得者は、その年の最初の給与支給日(もしくは入社後最初の給与支給日)の前日までに扶養控除等申告書を給与支払者に提出することになっています。また、その記載内容に異動があったときは、異動後の最初に給与の支払いを受ける日の前日までに移動の内容を記載した同申告書を提出することになっています。
 給与支払者は最後の給与を支払うときに年末調整を行うので、その時点の現況で申告書の内容を基に扶養控除や配偶者(特別)控除などを判断することになります。しかし、所得税法では控除対象親族などの判定は12月31日時点の現況で行うものとされています。つまり、年末調整をした後、12月31日までの間に扶養の人数が異動するなど扶養控除等申告書に記載した内容が変更になることもあります。
 よくある事例としては、お子さんを前年から引き続き扶養親族としていたものの、4月に就職をして合計所得金額が扶養控除の対象外になったが、異動内容を記載した申告書を提出していなかった、というものです。給与支払者としては申告書に記載されている通りで年末調整を行いますので、お子さんの勤務先から税務署や市区町村に源泉徴収票等が提出され、場合によっては市区町村経由で税務署が扶養控除の適用誤りであると知り、給与支払者にこの方の扶養控除等に誤りがないか見直しをしてください、とお知らせが届くことになります。他にも、配偶者のパート収入が予定よりも多くなったことによる配偶者(特別)控除の適用誤りなども多いですね。
 確定申告が終わり、市区町村でも住民税の計算が終わって落ち着いたこの時期から秋にかけて、こういった扶養控除等の見直しに関するお知らせが届くことが多いです。
 なお、扶養控除等申告書などの記載誤りにより源泉所得税の徴収不足があった場合は、その異動があった年の翌年1月末日以降であっても年末調整のやり直しをして、本人からその不足額を徴収し、給与支払者が納付をする必要があります。年末調整できちんとできていることが大事ですが、お知らせが届いてしまったら早急に対応しましょう。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 個人事業主のAさんは、従業員から住民税の通知書に扶養が1人とあるが、今まで扶養だったお子さんは前年の4月に就職したので扶養ではないと聞きました。確認したところ、前年の扶養控除等申告書にお子さんが扶養であると記載されたままで、異動の申告書は受け取っていませんでした。年末調整については、どのように対応したら良いでしょうか。
①自分で確定申告をして、納付不足の所得税を納めてもらう
②年末調整のやり直しをして、徴収不足分の源泉所得税を本人から徴収、Aさんが納付する
 
 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□ほんとは怖い骨粗しょう症□□
 外出自粛が断続的に続いているこの1年あまり、運動不足が常態化したことで、下肢の筋肉量の低下と、全身の骨が入れ替わる3~5年後に骨粗しょう症患者が増加すると懸念されているそうです。
 骨粗しょう症になると、少しつまずいたり、重いものを持ったり、体をねじっただけで骨折をすることもあるそうです。また、大腿骨頚部骨折を起こすと1-2割の方が1年以内に死亡するとても怖い病気だそうです。
 骨粗しょう症を防ぐためのポイントは、食事面では、カルシウム・ビタミンDの摂取に加えて体が酸化して骨からカルシウムが流出しないよう酸化を防ぐアルカリ性の食品を摂るといいそうです。運動は、サイクリングや水泳よりもウォーキングやジョギングで骨に重力刺激を与えると骨が強くなるそうです。
 コロナに打ち勝ったのはいいけれど、外出自粛で運動不足に陥り骨粗しょう症になってしまったなんて事にならないよう、日頃から意識をしたいと思います。
 
 □□税金クイズの解答□□
[正解]②
 源泉徴収義務者は給与の支払者であり、扶養控除等申告書などに記載誤りがあったことにより生じた徴収不足税額があることを知った場合には、直ちにその不足税額を徴収し、納付することとされていることから、本人からAさんが徴収して、国に納付する必要があります。なお、年末調整後から12月31日までの間にお子さんが生まれるなど所得控除に異動があり、還付税額が生じる場合には本人が確定申告を行って精算することができます。
 
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