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比例税率が適用される税金(法人税)

2021年2月1日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №916 2021.2.1発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<比例税率が適用される税金(法人税)>
 前回(№911、2020.12.21発行分)までで、超過累進税率が適用される所得税、相続税、贈与税などについて説明してきました。これら3種類の税金に共通することは、すべて我々自然人に課税される税金である、ということです。人間には貧富の差があるから、社会のコストをそれぞれの資力に応じて負担しようという「応能負担」の考え方に基づくしくみです。
 ところで人には、自然人の他に「法人」という大きな稼ぎ手がいます。代表選手は株式会社ですが、会社にかかる法人税の税率はどうなっているのでしょうか。
 株式会社などの普通法人の場合、資本金1億円以下の中小企業には2段階の税率が適用されることになっています。すなわち年800万円までの所得には15%、800万円を超える部分には23.2%です。また資本金が1億円を超える大企業は、所得のすべてに23.2%の単一税率(すなわち比例税率)が適用されることになっています。トヨタ自動車が1千億円の利益を出せば、232億円の法人税を納める、ということです。この税率、個人に対する超過累進税率の最高税率(所得税45%、相続税・贈与税55%)よりかなり低いですよね。
 その理由は、会社は税金の最終負担者ではないから、という考え方にあります。これを「法人擬制説」と呼びますが、会社は株主である個人が設立したものであり、会社の利益は最終的に配当を通じて個人に分配されるので、会社の段階においては概算で税金を徴収しておけばいいという考え方により、法人税には比例税率が採用されているのです。(つづく)
 
 □□花粉症□□
 一般財団法人日本気象協会の発表によると2021年のスギ・ヒノキの花粉飛散量(関東甲信地方)は例年よりは下回るものの、2020年の1.8倍と予想されています。
 花粉症によるくしゃみや咳の症状がある方は、電車内などの公共の場でくしゃみや咳をしてしまい新型コロナウイルスによるものと誤解され、嫌な顔をされたり距離をとられたりと、人目が気になる経験をされたことがあるのではないでしょうか。そこで去年話題になったのは「花粉症マーク」でした。これはマスクやカバンに「花粉症です」と書かれたマークをつけることにより、さりげなく花粉症をアピールし人目が気にならなくなるというもの。咳をしただけで電車の中で喧嘩が始まってしまうこのご時世。周りを気にして辛い思いをされている方にとって便利な商品ですね。
 また、参天製薬株式会社は花粉症シーズンにあわせて予測される気象状況から目のかゆみ注意報と対策を5段階でお知らせする機能、薬の使用時間をプッシュ通知でお知らせする機能、症状の推移を記録できるレポート機能等を実装した医師監修のアプリ「かゆみダス~目のかゆみ注意報~」を2021年1月にリリースしました。このアプリはかゆい時に「かゆみ止め」として抗アレルギー点眼薬を点眼するのではなく、発症期間中は症状があってもなくても用法用量を守って点眼を続けることで、かゆみの発生頻度を少なくするための点眼治療を推奨しており、忘れがちな点眼行動を行動変容させるために有効です。
 今年のスギ花粉は2月上旬頃から。辛い花粉症に早めに備えたいですね。
 
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☆今週号の編集責任者は 須田裕行 & 松井千佳子 でした。
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