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累進税率に対するその他の配慮(親族間の対価の支払い)

2020年11月30日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №908 2020.11.30発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<累進税率に対するその他の配慮(親族間の対価の支払い)>
 前回までで総合課税の例外措置である分離課税制度のあらましについてご説明しました。所得税の体系としては、総合課税が原則であり、分離課税はそれぞれの理由による例外的な仕組みであることはご理解頂けたことと思います。以前にも述べましたが、超過累進課税を正しく運用するためには、全ての所得を合算する総合課税が大前提なのです。
 ところが分離課税制度以外にも、所得の合算を妨げてしまう「抜け穴」が存在します。合算の反対ですから分散ということで、親族間の所得分散がこれに当たります。
 たとえば夫が貸家を所有し、1年間に1,000の不動産所得を得ているとします。このままでは税率が高いと思ったら、妻に貸家の掃除や経理の手間賃として400を支払ったことにすれば、夫の所得は600、妻の所得は400となり、1,000の所得が二人に分散されてそれぞれに適用される税率は低くなってしまいます。そこでこのような安易な「節税策」を防止するため、親族間で家賃、利息、給料などの支払があったときには、その支払は一切なかったこととする取り扱いになっています(所得税法第56条)。
 ただし家族が協力して事業を行う事例も多いため、親族に支払う給与は、一定の条件を満たせば経費に算入することが認められています。「事業専従者給与」がそれで、青色申告をしていれば一定の届出により必要経費算入額を大幅にアップできます。(つづく)
 
 □□旬の食材□□
 そろそろ冬の気配を落ち葉で感じ始める頃ですね。この時期は、まだ秋の味覚とともに冬の旬の食材も出回り始める良い時期ともいえます。秋の魚といえば秋刀魚。その漢字を見てもわかるとおり、秋刀魚は秋を代表する魚ですね。脂の多い秋刀魚は、大根おろしが良く合います。秋刀魚は青魚ですが、青魚にはDHA・EPAといった油が多く含まれており、血液をサラサラに保ち、中性脂肪やコレステロールを低下される働きがあると考えられています。また、秋刀魚は良質なたんぱく質である他、カルシウムの吸収促進や骨や歯の成長促進を助けるビタミンDなども多く含まれているそうです。
 今年の8月24日に行われた初競りで、秋刀魚の値段が1キロあたり1万1千円を上回る高値となったというニュースが流れていました。例年であれば、不漁といいながらも、秋頃になるとスーパーなどの店頭で大振りの秋刀魚が氷水に入れられ、売られているのをよく見かけましたが、今年は余り見かけることもなかったように思いますが、旬の終わる前にもう一度味わいたいと思います。
 旬の食材は、ビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれているので、新型コロナウイルス感染予防のためにも本格的に寒くなる時期に備えて、美味しい旬の食材を楽しみましょう。
 
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☆今週号の編集責任者は 須田裕行 & 宮下菜保子 でした。
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