ページの先頭です

メールマガジン

メールマガジン

ホーム > メルマガトップ > 年末調整について:ひとり親控除及び寡婦(寡夫)控除

年末調整について:ひとり親控除及び寡婦(寡夫)控除

2020年10月26日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №903 2020.10.26発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<年末調整について:ひとり親控除及び寡婦(寡夫)控除に関する改正>
 今年の年末調整では、ひとり親控除という制度ができたこと、寡婦(寡夫)控除について改正があったことを考慮する必要があります。
 ひとり親控除とは、納税者がひとり親である場合にその人の所得から35万円を控除する制度です。ひとり親とは、12月末時点で以下の要件のすべてを充たす人をいいます。
・配偶者または事実婚関係にある人がいないこと
・生計を一にする子(その年分の総所得金額等が48万円以下の子に限る。以下同じ。)がいること
・合計所得金額が500万円以下であること
 寡婦控除は、12月末時点で以下のいずれかに当てはまる人に適用があります。ただし、ひとり親に該当する場合や納税者と事実婚関係にある人がいる場合には対象となりません。また、昨年まであった特別の寡婦および寡夫という区分はなくなりました。
・夫と離婚した後婚姻をしておらず、扶養親族がいる人で、合計所得金額が500万円以下の人
・夫と死別した後婚姻をしていない人などで、合計所得金額が500万円以下の人
 このような変更がありましたが、今年の年末調整についてまとめると、12月末時点で配偶者または事実婚関係にある人がおらず、合計所得金額が500万円以下である人について、次のケースに該当する場合には、それぞれの控除の適用があることになります。
(1)生計を一にする子がいる場合
 ひとり親控除の対象となります。
(2)生計を一にする子がいない場合
 夫と死別した人は寡婦控除の対象となります。また、夫と離婚し扶養親族がいる人も寡婦控除の対象となります。
 ひとり親控除・寡婦控除などの所得控除の適用を受けるためには、所得者本人が年末調整書類を正しく記載する必要があります。所得控除の適用漏れがないように気をつけましょう。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 令和2年分の年末調整に関する次の選択肢のうち、正しいものはどれでしょうか。
①夫と離婚した後婚姻をしておらず、扶養親族がいる人は、合計所得金額の多寡によらず寡婦控除の適用を受けることができる
②妻と離婚した後婚姻をしておらず、生計を一にする子がいる、合計所得金額が500万円以下の方は寡夫控除を受けることができる
③特別の寡婦という区分はなくなった
 
 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□映画館□□
 先日、映画館の前で行列ができているのを見ました。「鬼滅の刃」を鑑賞するための行列でした。「鬼滅の刃」は公開開始から3日間で46億円を超える興行収入を記録していて、コロナ禍で入場者数が減少している映画館の救世主と言われています。
 日本での映画興行収入の歴代1位は、「千と千尋の神隠し」で308億円、そのあとには、「タイタニック」、「アナと雪の女王」と続きます。また、最近の興行収入はアニメ映画が上位を独占しています。アニメ映画「鬼滅の刃」の行列はしばらく続くと思われ、これまでの記録を抜く可能性が高いのではないでしょうか。
 日本映画産業統計によると、映画館の年間入場者数は、ここ数年1億5,000万人から2億人の間を推移していて、それほど変化していないようです。また、映画館のスクリーン数は、1960年以降減少を続けていましたが、1990年代にシネマコンプレックスという複数のスクリーンがある映画館が登場してから、徐々に増加しています。
 レンタルビデオやDVD、そしてインターネットの動画配信サービスが開始され、映画館で映画を見ないという人が増えたことで、入場者数は減少していると思っていました。まだまだ、最新の映画を観たいという人や、映画館でしか味わえない音響と大迫力の映像を求める人がいるということですね。 
 
 □□税金クイズの解答□□
[正解]③
 扶養親族がいることを要件とする寡婦控除についても所得者本人の合計所得金額が500万円以下であることが要件となりました。寡夫控除はひとり親控除に変わりました。
 
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
☆今週号の編集責任者は 安田洋平 & 佐原哲也 でした。
☆須田会計事務所のホームページも是非ご覧下さい。URLは
 http://www.suda.gr.jp です。
☆アドレスの変更や配信中止については下記のリンクよりご一報お願いします。

http://www.sudatax.net/contact/

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

ページの先頭へ