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分離課税のいろいろ(土地税制)

2020年10月5日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №900 2020.10.5発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<分離課税のいろいろ(土地税制)>
 前回(№895、2020.8.24発行分)は分離課税制度が設けられた趣旨について、臨時的な所得が発生した年の税率上昇が経常的な所得に及ばないようにするためだ、というお話をしました。
 退職所得と山林所得が分離課税されるのは確かにこのような主旨によるものなのですが、しかし現在の所得税には分離課税される所得が他にも沢山あります。繰り返しになりますが、1年間に発生した所得はその全てを合算するのが所得税の本来の思想なので、なるべく個別課税する所得は増やしたくないはずなのですが、それではなぜ分離課税される所得がいろいろあるのでしょうか。その理由は、ずばり「分かりやすさ」です。
 日本の特徴の一つに、国土が狭く都市部に人口が密集しがちという状況があります。このため土地の値段は、需給バランスが崩れがちな都会で高騰しやすい。そこでこれを是正するため、高度成長期に突入した昭和40年代に導入されたのがいわゆる土地税制です。
 土地を短期で転売するいわゆる土地転がしには重い税金を、反対に長期間保有してきた土地を市場に放出した場合には税負担を軽減することにより、地価の高騰を抑え、宅地の供給を促進しようとしたのです。ここで大切なのは、重い税率と軽い税率を対比的に分かりやすく提示することです。そこで土地の譲渡所得は分離課税とし、他の所得の多少に関わらず、短期譲渡に対しては39%、長期譲渡に対しては20%という2倍の税率差を設けています。こうすることでアメとムチの政策を国民に分かりやすくしたのです。(つづく)
 
 □□フードパンダ□□
 みなさまは「フードパンダ」をご存知でしょうか。フードパンダとは、ドイツにあるデリバリーヒーローという会社が運営するフードデリバリーサービスのことです。日本のフードデリバリーサービス市場では出前館やウーバーイーツなどが既によく知られているところですが、ここに新たにフードパンダが参入しました。先月から神戸・横浜・名古屋、今月から札幌・福岡・広島でサービスが開始されましたが、東京についてはまだ少し先になるようです。
 このように選択肢が増えてくるとどのフードデリバリーサービスを利用すればよいか迷ってしまいますが、フードパンダの特徴はAIなどの技術によって配達を効率化することで注文から25分以内に指定の場所に配達することができる点などにあるそうです。
 初めてフードパンダを見たときはピンク色の配達用バックがとても印象的でした。街がこのフードパンダカラーに染まる日が来るのでしょうか。
 
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☆今週号の編集責任者は 須田裕行 & 安田洋平 でした。
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