ページの先頭です

メールマガジン

メールマガジン

ホーム > メルマガトップ > 謝礼の取り扱い

謝礼の取り扱い

2019年7月16日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №847 2019.7.16発行◆◇◆
 
 □□税務豆知識□□
<謝礼の取り扱い>
 ある人が知り合いに頼まれてパーティーに参加し、歌を歌ったり芸を披露して謝礼をもらいました。この人が受け取った謝礼について税務の取り扱いはどのようになるでしょうか。今、巷を騒がせているある騒動について、税務の取り扱いを確認してみます。
 この受け取った謝礼の取り扱いについては、その人が事業所得者か給与所得者かによって変わってきます。事業所得者だった場合、パーティに参加して歌や芸を披露することは事業の一環ということになりますので、謝礼は事業収入に、会場までの交通費などは必要経費に含まれ、さらに消費税課税事業者であれば、謝礼は課税売上、交通費であれば課税仕入れに該当します。そのため、その人がこの謝礼を申告していなかったとすると、申告漏れということになります。
 では、給与所得者だった場合はどうでしょうか。給与所得者の場合、この謝礼は雑所得に該当し、受け取った謝礼から交通費など必要経費を差し引いた金額が雑所得の金額になります。1か所から給与の支払いを受けている人は、年末調整を行った給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えるときは確定申告が必要です。仮に、1か所からの給与所得者が、給与所得以外の所得はこの謝礼しかなく、雑所得の金額が20万円以下の場合であれば確定申告は不要ですので、申告をしていなかったとしても問題ないということになります。ただし、医療費控除などの適用を受けるために確定申告を行う場合は、20万円以下であってもこの雑所得について申告が必要になりますので注意が必要です。
 渦中の人が謝礼について申告していたかどうかはわかりませんが、みなさんは申告漏れがないように気を付けましょう。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 1か所からの給与所得者であるAさんは、今年から副業を行うことにしました。今年の副業収入は24万円で必要経費が5万円でした。この場合Aさんは確定申告を行う必要があるでしょうか。なお、給与所得は年末調整を行っており、給与所得以外の所得はこの副業以外ありません。
①確定申告が必要
②確定申告は不要
 
正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□フレーズ□□
キャッチコピーとキャッチフレーズの違いをご存知でしょうか。
 キャッチコピーは消費者の注意をひく広告文、宣伝文のことをいい和製英語です。
 キャッチフレーズは消費者の購買意欲を促進することに限らず、広告や宣伝で人の感覚に訴え、強い印象を与えるように工夫された短いうたい文句のことをいいます。
 商品・映画のポスターや書籍の帯等に書かれるキャッチコピーによっては、集客や売上が大きく変わることから、とても重要な宣伝だといえます。そのため各企業、印象に残る秀逸なキャッチコピーを多く生み出しています。例えば日清食品株式会社「すぐおいしい、すごくおいしい」や、株式会社ファミリーマート「あなたと、コンビに、ファミリーマート」、インテル株式会社「インテル入ってる」、コスモ石油株式会社「ココロも満タンに」など、短い文章ながら文字を読むだけでその音楽や言葉のリズムを思い出せるものが多いですね。
 最近感心したCMだとゼクシィの「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というフレーズです。また最近では、新宿ホストROLANDの「世の中には2種類の男しかいない。俺か、俺以外か」などトップホストならではのフレーズが話題になりました。歌舞伎町を歩いてみると「職業イケメン」「なぜ天は俺という男をエコヒイキするのか…?」などなどホストクラブの看板に多種多様な宣伝文句があり、ついつい読んでしまいます。
 今後もどのようなフレーズが世の中に出てくるのか楽しみですね。
 
□□税金クイズの解答□□
[正解]②
 Aさんの雑所得は24万円-5万円=19万円になります。1か所から給与の支払いを受けている人は、年末調整を行った給与所得と退職所得以外の所得が20万円を超えた場合に確定申告が必要になりますので、今回のAさんは確定申告は不要です。
 
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
☆今週号の編集責任者は 森正和 & 松井千佳子 でした。
☆須田会計事務所のホームページも是非ご覧下さい。URLは
 http://www.suda.gr.jp です。
☆アドレスの変更や配信中止については下記のアドレスまでご一報お願いします。
mail@suda.gr.jp
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

ページの先頭へ