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節税保険の見直し

2019年3月11日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №830 2019.3.11発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<節税保険の見直し>
 法人の節税策の一つに、保険を活用する方法があります。役員などを被保険者として保険料を払い込むことで毎年の法人の利益を圧縮し、将来役員が退職するときにこの保険を解約して保険金を受け取り、その保険金を原資として退職金を支給するという方法です。こういった役員退職金の充当を目的とした保険について、現在国税庁が見直しを検討しています。先日新聞記事になりましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
 まだ詳細な情報は公開されていませんが、主に定期保険について改正が行われるのではないかと言われています。定期保険には様々な種類がありますが、その中には、支払った保険料の全額が経費になるにもかかわらず、将来の解約時の返戻率が80%を超すような商品があります。企業にしてみれば、保険会社にお金を預けるだけで経費が作れるということになり、爆発的に人気が出ていました。同様のタイプの保険契約は、過去5年でおよそ6割も増えたそうですから、その反響の大きさが分かります。
 現在大手保険会社では、同タイプの保険を売止にしているようですが、一部保険会社ではまだ販売を継続しているそうです。ただ、これから加入する保険については、今回の改正次第では、保険料が経費に計上できない可能性もあります。保険による節税を考えている企業経営者の方は、この改正が公開されるまでは慎重にご判断ください。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 A社は、過去に役員Bを被保険者とした保険に加入しており、累計で1,000万円の保険料を払い込みました。会社の経理では、支払保険料は全額経費に計上しています。今年役員Bが退職することになったため、この保険を解約して解約返戻金800万円を受け取り、役員Bへ700万円の退職金を支給することにしました。A社の今年の経理として正しいものはどれでしょうか。
①役員退職金700万円、雑収入800万円
②役員退職金800万円、雑収入1000万円
③役員退職金1000万円、雑収入800万円
 
 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□桜の開花□□
先週は雨が降る日も多く、晴れ間の少ない1週間でしたね。暖かい日と寒い日を繰り返して、春が近づいていることを、花粉症の症状とともに実感しています。雨の多い先週でしたが、いろいろな大学で卒業式があったようで、外出時にスーツ姿や振袖・袴姿の学生をたくさん見かけました。東京都は、高校もこの週末に卒業式を行った学校が多く、中学校は19日、小学校は25日が多いようです。
 そんな卒業式や入学式シーズンに欠かせないのは桜の花ですが、みなさんは卒業式と入学式、どちらに桜のイメージを持っていますか?桜は開花してからおよそ1週間くらいで満開になり、満開になってから1週間くらいが見ごろのようです。日本気象協会などによると、今年の東京都心の桜開花予想は例年より少し早い3月20~22日頃となっていますので、満開になるのは3月末頃でしょうか。そうすると、東京では小学校の卒業式に間に合うかどうか、さらに入学式の予定されている4月8日や9日までもつかどうか、という開花予想となっていますので、最近の開花状況からすると、卒業式には桜はほとんど咲いておらず、入学式には葉桜になっている、というのが正解かもしれません。映画やドラマのように満開の桜をバックに卒業式や入学式の記念写真を撮るということは、なかなか難しいようですね。
 
 □□税金クイズの解答□□
[正解]①
 支払った保険料を全額経費として計上している保険契約について、中途解約をして解約返戻金を受け取った場合には、その受け取った金額の全額が益金になります。
 
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☆今週号の編集責任者は 須田裕行 & 森正和 でした。
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