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スイッチOTC薬の所得控除

2016年1月25日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00671 2016.01.25発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<スイッチOTC薬の所得控除>
 今回も平成28年度税制改正の話題です。今回は、スイッチOTC薬の所得の特別控除です。
 初めに、OTC医薬品とは薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品で、市販薬、大衆薬、家庭薬などとも呼ばれており、医師の処方箋不要で生活者が直接購入出来るものをいいます。このうち、スイッチOTC医薬品とはもともと処方箋が必要だった医薬品が市販薬に切り替えられたもので、ロキソニンSやガスター10などが該当します。
 制度の内容は1月1日から12月31日までの間に本人とその家族が購入したスイッチOTC医薬品の合計額が1万2千円を超えるときは、8万8千円を上限としてその年分の総所得金額から控除することができるというものです。
 従来からある医療費控除の制度は、家族全員の医療費の合計が10万円を超えた場合に200万円を上限としてその年分の総所得金額から控除することができるという制度でしたが、10万円を超える医療費の支出はなかなかハードルの高いものでした。今回の規定は対象となる医薬品がスイッチOTC医薬品に限定されているとはいえ、支出額が1万2千円以上から適用できるため、ハードルが低くなり、気軽に適用できるようになりました。
 ただし制度の適用を受けるためには、予防接種や健康診査などを受けていることが条件となっているため、注意が必要です。
 また、スイッチOTC薬の所得の特別控除は医療費控除との選択適用であることや適用開始時期が平成29年1月1日からであることにも注意が必要です。
 現段階では、薬局やドラッグストアなどで販売されている医薬品のなかでどの医薬品がスイッチOTC医薬品に該当するか一般の私達には分からないという現状がありますが、今後はこの制度が創設されたことを踏まえ、薬局やドラッグストアでの商品の表示欄に変更があるかもしれませんので、今後の動向が気になるところです。
 
 □□税金クイズ□□  
[問題]
 スイッチOTC薬の所得の特別控除の適用を受けるにあたり、正しいものはどれでしょうか。
①予防接種や健康診断などを受けなければ適用を受けることが出来ない
②扶養控除等申告書等にスイッチOTC薬についての支払額の記載をすれば、年末調整により、本制度の適用を受けることができる
③本制度の適用を受けるためには、確定申告書の提出期限までに一定の届出書をしなければならない
 
正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□振替輸送□□
 1月18日、日本列島は全国的に大雪に見舞われました。やはり東京は雪に弱いのでしょうか、間引き運転やホームへの入場規制によって駅は人であふれかえり、私はいつもの3倍くらいの時間をかけて事務所に到着することになりました。
 こういうときには、振替輸送を利用すると、追加でお金を支払うことなく、かつ、目的地に早く到着できるかもしれません。振替輸送とは、持っている乗車券の区間内で電車の運転に支障が生じた際に、その鉄道会社が依頼した他の鉄道会社が提供する迂回のしくみです。復旧に時間がかかると判断したときに実施するそうです。振替輸送を利用する際のポイントは以下の通りです(鉄道会社によって、多少違いがあるかもしれません)。
(1)定期券や切符など、支障区間を含んだ乗車券により乗車していること。出発したときにどこが目的地であるか特定できないIC乗車券による乗車では、振替輸送は利用できません。
(2)原則として、支障が生じている路線の駅で振替乗車票を受け取ること。この振替乗車票と(1)の乗車券を係員に見せて改札を通過します。
(3)その鉄道会社が依頼をしていない経路は利用できないということ。振替輸送のルートは支障が起きるたびに変わるそうなので、その都度確認が必要になります。
 その場で復旧を待ち続けるべきなのか、それとも振替輸送を利用して目的地を目指すべきなのか。優柔不断な私はいつも迷ってしまいます。
 
 □□税金クイズの解答□□
[正解]①
 スイッチOTC薬の所得の特別控除の適用を受けるためには、予防接種や健康診断など、医師の診断をうけなければなりません。また、年末調整では本制度の適用は受けられませんのでご注意下さい。
 
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