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不動産取得税

2015年11月16日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00662 2015.11.16発行◆◇◆
 
 □□税務豆知識□□
<不動産取得税>
 不動産取得税は土地や建物を取得した場合に、法人、個人を問わず都道府県が課税するもので、固定資産税評価額を基に計算される税金です。
 この場合の取得には登記の有無にかかわらず、購入は当然ながら、お金のやり取りがない贈与や交換による取得も含まれます。
 新築の住宅を取得した場合、その固定資産税評価額が3,000万円だとしたら、不動産取得税の額は3,000万円×3%=90万円です。ただ、取得した不動産が住宅の場合には一定の要件のもとに、軽減措置が設けられており、建物の床面積が50㎡以上240㎡以下であれば、固定資産税評価額から最大で1,200万円(認定長期優良住宅は1,300万円)が控除されます。仮に前述の住宅が軽減を受けるための要件を満たしているのであれば、(3,000万円-1,200万円)×3%=54万円と36万円も税額が軽減されることになります。
 賃貸用のアパートなど各戸ごとに構造上独立している住宅の場合には、その独立した区画を一つの住宅として判定し、区分した床面積が40㎡以上240㎡以下であれば、1区画ごとに控除額が計算されます。つまり、6室ある賃貸アパートを取得した場合、1室が40㎡であれば、最大で1,200万円×6室=7,200万円の控除を受けることができます。簡易な賃貸用アパートであれば、新築した物件の固定資産税評価額は7,200万円を下回ることもあるでしょう。その場合には建物の不動産取得税は課税されないことになります。
 今回は建物の不動産取得税を中心にご紹介しましたが、土地についても別途軽減措置が設けられています。
 これらの軽減を受けるためには、不動産の取得後60日以内に必要な添付書類と共に申告することとされていますが、都道府県によっては申告もしていないのに軽減してくれるところもあるようです。
 ただ、要件に該当しているのに何もしなかったために軽減を受けることができなくなってしまうこともあるようなので、住宅等を取得する際はご留意ください。
 
 □□税金クイズ□□
[問題]
 Aさんは、父親の相続で固定資産税評価額が2,000万円の住宅(床面積130㎡)を取得しました。この場合のAさんの不動産取得税はいくらになるでしょうか。
①24万円
②60万円
③0円

 正解は一番下へ!↓↓↓ 
 
 □□ジオパーク□□
 先日、実家のある北海道へ帰省する機会があり、ほんの少し都会の喧騒を忘れ、久しぶりに広大な自然を感じてきました。北海道は国立公園の数が都道府県で最多の6ヶ所を誇る、言わずと知れた大自然の地ですが、今回は北海道のさらなる魅力をお伝えするため、国立公園とは少し趣向の異なる自然公園であるジオパークをご紹介します。
 ジオパークとは、地層・地形・火山など長い年月を経て形作られてきた学術的価値のあるジオ(地球)を体感できる自然公園のことをいいます。今年の9月に北海道のアポイ岳が、日本で8ヶ所目、北海道では洞爺湖有珠山に続き2ヶ所目の世界ジオパークに認定され、にわかに注目を集めました。
 ジオパークの認定基準には、自然を活かした教育への取り組みや、その自然とともに培われてきた文化や歴史も重要視されており、アポイ岳ジオパークでは代々継承されてきたアイヌ文化について学ぶことができます。「アポイ」という単語も、アイヌ語の「アペ・オ・イ」が語源であり、「火のあるところ」という意味があります。
 もちろん自然を体感するには素晴らしい山で、2つの大陸のプレート衝突の現場やマグマが冷えて固まった奇岩類など大地の変動を実感できるほか、春から秋にかけて色とりどりの高山植物が楽しめたり、冬山登山を体験できるトレッキングツアーも開催されているようですので、興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 □□税金クイズの解答□□
[正解]③
 不動産取得税が課税される取得には相続によって不動産を取得した場合も含まれますが、相続人が相続によって取得した不動産については、不動産取得税は課税されないことになっています。
 
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