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M&A

2014年8月25日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00601 2014.08.25発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<M&A>
 ここ数年、M&Aと言われる企業の合併や買収のニュースをよく見かけます。最近では、サントリーが米ウイスキー大手のビーム社を買収したり、米金融大手のシティグループがシティバンク銀行の個人向け金融事業を売却するというニュースもありました。それぞれの企業が事業の拡大、もしくはスリム化などそれぞれの思惑によって買収や譲渡を行います。こういった動きは何も大企業だけに限ったことではありません。後継者がいないので困っているが、事業自体は順調であり従業員もいるのでどこかの会社に買い取ってもらいたい。取引先が行っている事業は将来性があり、自社と連動すればシナジー効果が期待できるが、経営が芳しくないようでいっそのこと自社に取り込めないか。など、中小企業においても様々な理由でM&Aが発生します。
 M&Aにはいくつか手法がありますが、中小企業でもよく行われる手法としては、株式譲渡や事業譲渡ではないでしょうか。株式譲渡は譲渡企業の株式を買収企業が買い取って会社全体を支配することになりますが、事業譲渡はその事業の全部もしくは一部だけを買い取ることになります。
 株式譲渡の場合、譲渡企業の株主は株式の売却益に対して税金がかかってきます。株主が個人であれば譲渡所得、法人であれば通常の事業年度の所得に含まれます。ただし、売却価格が時価と比べ著しく乖離している場合には、それぞれに応じ受贈益や寄付金、みなし譲渡といった扱いを受けることもあります。
 事業譲渡の場合、個々の資産や負債を時価で売買する形となるため、簿価よりも時価が高ければ売却益が発生し法人税等が増えますし、さらに譲渡したものが課税資産であれば消費税が発生します。また、個々の契約も移し替える必要があり煩雑ではありますが、上記シティグループのように、会社全体は譲渡したくないが切り離したい事業がある、といったときには有効です。事業譲渡で一番難しいのはのれん、いわゆる超過収益力の評価です。目に見えない技術力、ブランド力、集客力などを評価することになるので、とても難しいです。のれんには具体的に決まった算出方法というものはなく、この事業を買収すると向こう何年でこのくらいの増益が見込める、などといった事を基準に算出するところが多いのではないでしょうか。
 M&Aを行う際は、コミュニケーションをきちんと図り最適な手法をとらないと、無駄な税金を払うことになる可能性もありますので注意が必要です。

 □□税金クイズ□□  
[問題]のれんについて、誤った記述はどちらでしょう。
①会計上、20年以内のその効果の及ぶ期間にわたって定額法などの合理的な方法によって償却する。
②税務上、5年間で均等償却を行う必要があり、5年均等償却とはのれんを計上した月から60ヶ月の月数按分である。

正解は一番下へ!↓↓↓ 

 □□甲子園と応援団□□
早いもので8月もあと1週間。皆様は今年の夏はどのように過ごされましたでしょうか。海、花火、スイカ、など夏の風物詩はいろいろありますが、今回は甲子園についてです。
さて、甲子園と言えば選手が3年間の練習の全てを賭けて、母校とチームと応援団のために勝利を目指す戦い、というイメージは当然あるかと思いますが、応援する生徒たちにとっても実は最高の晴れ舞台のようです。
特にブラスバンドや吹奏楽の部活をする生徒にとって甲子園は晴れ舞台の中の晴れ舞台となります。というのも、こうした音楽系の部活が演奏会などその練習の成果を披露する場合、多くても数千人規模のホールで、ということになります。もちろんTV中継が行われることはほとんど無いでしょう。
一方、甲子園は球場に詰めかけた5万人の大観衆もさることながら、全国各地でTVを見ている人を含めると数千万人にその演奏を聴いてもらえる、ということになります。さらに、応援により選手が頑張り、勝ち進んでいく様はある意味野球部と一心同体なのかもしれません。
人間が何か一つのことに集中して、思いの全てをぶつける、こうした生徒一人一人の思いが集約された場所、それが甲子園なのだと思います。だからこそ、毎年毎年多くの人を惹きつけてやまないのでしょうか。

□□税金クイズの解答□□
[正解]②
 のれんは税務上、5年間で均等償却を行う必要があり、ここでいう5年均等償却とは、「当初計上額を60で除して当該事業年度の月数を乗じて計算した金額」となります。そのため事業年度が1年の法人は、期中でのれんを計上しても1年分の償却をすることになります。 

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☆今週号の編集責任者は 森正和  & 宮下菜保子 でした。
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