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定率法廃止か

2014年4月21日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00584 2014.04.21発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<定率法廃止か>
 先週から開かれている内閣府の政府税制調査会において、固定資産の減価償却方法のうち定率法を廃止または縮小する案が検討されているという報道がありました。なぜ、定率法を廃止・縮小する方向で話し合いがもたれているのでしょうか。
減価償却方法には主たるものとして定額法と定率法があります。定額法は毎期均等額を償却費として経費計上する方法で、定率法は初期に多額の償却費を計上し、期間の経過とともに償却費を減少させていく方法です。償却の全期間を通じてみれば、経費として計上できる金額は資産の購入額が限度となるため、利益に与える影響は同じですが、初期に多額の経費を計上し利益を減らすことで法人税の支払いを先延ばしする効果がある定率法は税法上有利であると考えられます。また、現在では建物や一部の固定資産を除き、定率法が法定償却方法に採用されていることもあり、定率法を使用している企業が多いのが実情です。そのため、法人税率の引き下げなどによる税収の減少を補う方法として、今回の議題に上がったようです。
実際に定率法が廃止されるということになれば影響はかなり大きく、反対意見も当然あることでしょう。しかし、平成24年4月以降に取得した固定資産については既に定率法の償却率は低くされており、定率法が縮小の流れにあるのは否めません。また、国際会計基準(IFRS)でも定額法が主となっていることから、グローバルスタンダードの名のもとに定率法が廃止される日が訪れてしまうかもしれません。今後の動向に注意したいところです。

 □□税金クイズ□□  
[問題]平成24年4月1日以降に取得した備品について採用することができる減価償却の方法は次のうちどれでしょう。
①旧定率法
②250%定率法
③200%定率法

正解は一番下へ!↓↓↓ 

 □□マスターズ・トーナメント□□
 4月10日から4月13日の4日間にわたってマスターズ・トーナメントが開催されました。マスターズ・トーナメントは1934年に創設された歴史ある大会で、ゴルフの4大メジャー大会のうちの1つです。出場できる選手はマスターズ委員会から招待状が届いた人に限られていることから、「ゴルフの祭典」として注目されています。ゴルフに興味がない方でも、1度は耳にしたことがある名称ではないでしょうか。私はテレビで観戦しました。
 マスターズ・トーナメントはオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで行われます。このコースは「魔女が棲む」との言われがあるほどグリーンの難易度が非常に高く設計されています。また、風の計算に悩まされる11番から13番のホールは「アーメンコーナー」という呼称で恐れられ、世界でも指折りのゴルファーでさえ過去に12番パー3のホールで13打も要してしまったという記録も残っています。その難コースは今年も健在で、ボールは思ったところになかなか止まりませんし、池に吸い込まれていくシーンも数多く見られました。
 今大会は、バッバ・ワトソン選手が2年ぶり2度目のマスターズ制覇を達成して幕を閉じました。優勝者には、賞金とグリーン・ジャケット、そしてオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの名誉会員となる権利が与えられます。この賞金の金額は開幕当初は定められておらず、3日間の入場収入などを基に決定するそうです。2014年は賞金総額900万ドル、優勝賞金162万ドルでした。
 日本からは松山英樹選手が試合に臨んでいましたが、予選通過ラインに3打足りず本選に出場することは叶いませんでした。結果が振るわなかった理由には左手首の痛みによる調整不足などがあるようです。最終日まで戦う姿が見られず残念でした。日本人の過去最高順位は片山晋呉選手などが記録した4位ですが、近い将来に松山英樹選手がその記録を塗り替えてくれることを期待しています。

□□税金クイズの解答□□
[正解]③
旧定率法は平成19年3月31日以前に取得した場合、250%定率法は平成24年3月31日以前に取得した場合に採用することができた減価償却方法です。平成24年4月1日以降に取得した場合には200%定率法を採用することができます。
 
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