価格の表示方法 ｜ メールマガジン｜須田裕行税理士事務所

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00583　2014.04.14発行◆◇◆

　□□税務豆知識□□
＜価格の表示方法＞
　4月1日に消費税率が変更になり約半月が経ちます。消費税の税率に関して問題なく過ごせているでしょうか。顧問先様からは、取引の適用税率について、また取引先と認識の違いにより一つの取引に関して適用税率が違っている、などのご質問やご相談をよく受けます。あるスーパーではレジのシステム変更でトラブルがあり定刻に開店できなかったというニュースもありましたね。
　さて、スーパーでの商品の価格表示についてですが、多くの量販店やスーパーで表示方法が変わっているのにはお気づきでしょうか。本来、平成16年4月からは消費者に対する｢値札｣や｢広告｣などで価格を表示する際は、消費税相当額を含んだ支払総額の表示(いわゆる｢総額表示｣)が義務づけられています。これは、消費者がいくら払えばその商品やサービスが購入できるかを容易に分かるようにするためです。
　ところがこの4月以降の店頭やチラシなどを見ると、多くの量販店やスーパーでは税抜き価格(もしくは税抜き価格を大きく表示し税込み価格を下に小さく表示など)に変わっています。実は消費税転嫁対策特別措置法により、平成25年10月1日から平成29年3月31日までの間において一定の措置を講じている場合に限り、総額表示をしなくてもよいこととされています。例えば個々の商品の値札に｢○○円(税抜き)｣｢○○円＋消費税｣などと表示する、個々の値札に表示が困難な場合は店内に｢当店の価格は全て税抜き表示です。｣と目に付きやすいところに明瞭に表示する、などが認められています。ただし、出来るだけ速やかに総額表示するよう努めることとされています。
　量販店やスーパーにとっては総額表示の場合、どうしても値上がり感がでてしまうことから、この総額表示の特例を適用し税抜き表示を行っているものと思われます。しかし買い物をする側としては、総額表示になれてしまっているため、目に付いた金額が支払う金額と思い込み、レジで思っていたより高い金額になってしまうこともあるかと思います。今、世の中には表示方法が混在しているので、これからは、値札等を見るときも金額だけでなく、その金額が税込み価格なのか税抜き価格なのかまで確認しないといけないですね。

　□□税金クイズ□□　　
［問題］
　次の商品について、価格の表示方法で誤っているものはどれでしょうか。
　本体価格10,000円、消費税等800円、総額10,800円
① 値札に｢10,800円(税込み)｣と表示する。
② 値札は｢10,000円｣とし、レジの前だけに｢当店の価格は全て税抜き表示です｣と掲載する。
③ 値札に｢10,000円＋税｣と表示する。

正解は一番下へ！↓↓↓　

　□□超回復□□
　だんだんと歳を重ねると体力の衰えや体型の崩れ、生活習慣病などが気になってきますよね。一度落ちた体力を戻すのは大変だと聞き、早めの対処ということで最近ジムへ通い始めました。せっかくなので理想の体型を手に入れるべく筋トレを行っていますが、なにか効率のいい鍛え方はないかと思い、色々と調べてみました。そこで出会ったのが｢超回復｣という言葉です。
　トレーニングをすると筋肉痛が起きますが、これは破壊された筋肉が24～48時間かけて修復される際に生じる痛みと考えられています(その他にも原因はあるようです)。この修復の際に起こる現象が｢超回復｣です。｢超回復｣とは、トレーニング後24～48時間ほどの休息をとることによって、時間をかけて修復された筋肉がトレーニング前よりも増加する現象をいいます。しかしながら、この｢超回復｣が起こる前に次のトレーニングをしてしまうと、筋肉の破壊のみを繰り返すことになり、トレーニングの成果を得ることが難しくなります。要はトレーニングと超回復のバランスが重要ということなのですね。
　ジムへ通い始めの頃は加減が分からず、トレーニングの翌日は両腕が上がらない日もありましたが、今後はしっかりと休息をとって週２ペースで通おうと思います。

□□税金クイズの解答□□
［正解］②
　総額表示義務の特例の適用を受ける場合には、消費者が商品等を選択する際に、明瞭に認識できる方法で行う必要があります(誤認防止措置といいます)。②の場合は商品の代金決済を行う段階まで、その価格が税込み価格でないことが認識できないため認められません。

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