ゴルフ場利用税 ｜ メールマガジン｜須田裕行税理士事務所

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00582　2014.04.07発行◆◇◆

　□□税務豆知識□□
＜ゴルフ場利用税＞
　この頃徐々に暖かくなってきましたね。私は春らしい陽気になってくると本格的に
趣味のゴルフを始めます。家族や気の置けない仲間とゴルフをして休日を過ごすこと
を毎年楽しみにしています。
　さて、税務の知識とゴルフの関係ですが、今回はゴルフ場利用税についてお話しし
ようと思います。ゴルフのプレー代の領収証には、ゴルフ場利用税という税金が記載
されています。これはゴルフ場を利用した人に対して課税される都道府県の税金で、
利用料金やホール数、芝生の状況などによりゴルフ場ごとに税率が決められていま
す。標準的な税率は1人1日あたり800円とされていますが、これを超えて税金を課す
こともできます。ただし、1,200円を超える税率で課税することはできません。東京
都を例にすると、最高税率の1級1,200円から最低税率の8級400円までの8段階の税率
となっています。
　一方、ゴルフ場利用税が課税されないケースもあります。例えば、18歳未満の方や
70歳以上の方のゴルフ場の利用です。これらの人は、運転免許証など年齢が確認でき
る書類の提示をすれば、利用税が非課税とされます。1日あたり1,200円程度の非課税
でも、ゴルフが好きな方にとっては、年間ではかなりの節税になるのではないでしょ
うか。
　ゴルフ場利用税は、ゴルフ場の経営者にとっては消費税とも大きな関係がありま
す。ゴルフ場利用税は利用者が納税義務者となる税金です。よって、その税額を請求
書や領収証等で利用者に明らかにするとともに、預り金等の科目で経理するなどして
明確に区分している場合には、消費税が計算される対価の金額には含まれないことに
なります。
　所得税や住民税に比べるとあまりなじみのない税金ですが、ゴルフをする機会があ
る方は領収証に注目してみて下さい。

　□□税金クイズ□□　　
［ゴルフ場利用税と消費税］
　△△ゴルフ場㈱は、ゴルフ場の利用者からゴルフのプレー代金1億800万円とゴルフ
場利用税54万円を領収しました。△△ゴルフ場㈱が利用者から預かった消費税はいく
らになるでしょうか。
　なお、消費税率は8％とし、ゴルフ場利用税の金額は領収証で明らかにするととも
に預り金の科目で経理して明確に区分しているものとします。
①800万円
②804万円
正解は一番下へ！↓↓↓　

　□□サクラサク□□
　ここ数日、都内でも桜の見頃を迎えています。春の訪れを告げる桜は毎年開花日が
予想され、日本では特別な花として親しまれています。
　「サクラサク」は、文字通り桜の開花のことですが、試験の合格を意味する言葉とし
ても使われることがあります。これは、もともと昭和30年代に大学の合格を知らせる
電報文として用いられたのが始まりです。「サクラサク」の電報文は、その後、大学に
よりさまざまな文言が使われるようになりました。例えば、お茶の水女子大学「オチ
ヤカオル(お茶薫る)」、静岡大学「フジサンチヨウセイフクス(富士山頂征服す)」、三
重大学「イセエビタイリヨウ(伊勢海老大漁)」などです。また、北海道大学では「エル
ムハマネク(エルムは招く)」という文言が使われました。エルムとは楡(にれ)の木の
ことをいい、大学のシンボルツリーとしてキャンパス内で自生しているそうです。そ
の楡の木が合格者を大学に招いているという意味になるでしょうか。
　現在、大学の合否はインターネットで検索する時代に変わりつつあり、郵便などに
より通知されることは徐々に少なくなっているようです。また、昨今では秋を新学期
とすることが検討されていて、今後はサクラサク季節に合格発表が行われることはな
くなってしまうことも考えられます。そうなった場合、合格を意味する言葉は「サク
ラサク」から「イチヨウイロヅク(イチョウ色付く)」や「ギンナンミノル(銀杏実る)」な
どに変わっていくかもしれませんね。

□□税金クイズの解答□□
［正解］①800万円
　ゴルフ場利用税は、その税額を請求書や領収証等で利用者に明らかにするととも
に、預り金等の科目で経理するなどして明確に区分している場合には、消費税が計算
される対価の金額には含まれないことになります。よって、消費税が計算される対価
の金額は1億800万円÷108％＝1億円となり、預かった消費税の額は1億円×8％＝800
万円となります。

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☆今週号の編集責任者は　安田洋平 ＆　佐原哲也　でした。
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