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NISA口座の留意点

2013年10月28日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン №00560 2013.10.28発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<NISA口座の留意点>
 かねてより話題となっていたNISA(少額投資非課税制度)の口座開設手続きが10月よりスタートしました。平成26年1月以降、株式や投資信託の譲渡所得・配当所得には20.315%の税金がかかるため、毎年100万円までの範囲で購入した株式等にかかる譲渡所得等に対する税金が非課税となるNISA口座は、投資家にとって非常に興味をそそられるものであります。
 しかし、NISA口座はメリットばかりではありません。使い方次第では通常以上に税金をとられてしまうかもしれないのです。
 NISA口座では、売却益等は非課税となる一方で、売却損はないものとされてしまいます。したがって、特定口座などで保有する株式等の売却益との損益通算ができず、損失の繰越控除の適用を受けることもできません。
 また、損益通算をしたいがためにNISA口座から特定口座や一般口座へ株式等を移管を考える方もいらっしゃるかもしれませんが、NISA口座から株式等を移管する場合、取得価額が移管時の時価に変更されてしまうため、結局は損失がなくなってしまうことになります。この場合、移管後に株式等が値上がりすると、実際には利益が出ていないにも関わらず、税法上は利益が出ているとみなされ、売却時に思わぬ税金が取られてしまうことになります。
 このようにNISA口座での取引は、損失が出た場合に税法上不利になってしまうため、リスクを考慮し投資対象を吟味する必要がありそうです。

□□税金クイズ□□  
[問題]AさんはNISA口座で50万円の損失、特定口座で50万円の利益を出しました。さて、いくらの税金がかかるでしょうか?(税率は20.315%)
①トータルで利益は出ていないので税金はかからない。
②特定口座の利益50万円に対して101,575円の税金がかかる。

正解は一番下へ!↓↓↓ 

 □□ブックオンデマンド□□
 みなさんはブックオンデマンドというものをご存知でしょうか?文化財としてのコミック等をデータとして完全保存し、完全受注生産方式により販売していくシステムで、最近では多くの出版社が参入しているようです。今までは、昔読んだ本をもう一度読み返したいと思っても既に絶版となってしまっていて古本屋などを回っても中古品すら入手出来ない、ということもよくある話でした。このブックオンデマンドの登場により、もう絶版、品切れとは無縁となりそうです。ですがこのブックオンデマンドシステムは、出版社にもよりますが、オーダーメイドであるが故、料金は割高となっています。(当時400円前後の漫画コミックでも1,000円前後。)また、過去に出版された書籍の全てが対応できているわけではないようです。ですが、心に刻まれた“特別な一冊”があるならば検討されてみてはいかがでしょうか?

□□税金クイズの解答□□
[正解]②
NISA口座での損失は特定口座等の利益と通算することはできません。

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