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オルソケラトロジーと医療費控除

2012年2月20日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン   №00475 2012.2.20発行◆◇◆

 □□税務豆知識□□
<オルソケラトロジーと医療費控除>
 医療費控除の対象となる医療費の範囲は法令で定められており、様々なケースがあります。私は仕事時にはメガネ、スポーツ時にはコンタクトレンズを使用していますが、メガネやコンタクトレンズの購入費用は視力を回復させる治療の対価ではないため、医療費控除の対象とはなりません。
 これに対して、オルソケラトロジー(夜間に特殊なコンタクトレンズを装着することで角膜の形を矯正し、日中はレンズを外して裸眼で過ごせるといった治療法)は、コンタクトレンズではありますが、特殊なコンタクトレンズを使用して角膜を矯正させる治療の対価であるため、医療費控除の対象となります。自由診療のため検査費用を含めて十数万円かかり、2~3年に一度のレンズ交換時にはさらに10万円程度の費用がかかるそうです。医療費控除の対象となる医療費は、その年中に支払ったものとされているため、初回購入時、レンズ交換時それぞれの年分の所得税について適用することになります。決して安い出費ではありませんので、オルソケラトロジー治療を受診されている方、確定申告時にはご注意ください。

 □□税金クイズ□□  
[問題]
 Aさんはe-TAXを利用して医療費控除の還付申告を行いました。この場合、医療費の領収書の保存期間は次のうちどれでしょう?
①1年
②3年
③5年

 正解は一番下へ!↓↓↓ 

 □□今度はトマトジュース□□
 トマトの成分に脂肪燃焼効果があるとの論文が発表・報道された後、各地のスーパーでトマトジュースが品薄状態になっているようです。実際にスーパーに行ってみると、トマトは山積みで売られていました。あれ??と思いましたが、ジュース売り場を見ると・・・ない!トマトジュースが一本も売っていません。
 事の発端は、トマトに含まれる物質が血中の中性脂肪の値を下げることがマウスの実験で確認されたとする京都大や食品メーカーなどの共同研究論文。人間の食事に換算すると、生トマトなら1食に2~3個、成分が凝縮されるトマトジュースなら1食に200ミリリットルで効果が出る計算になるとのこと。こりゃトマトジュースが売れるわけですね。
 ちょっと前には納豆で同じようなことがありましたが、このような消費者がダイエットや健康に良いとされる食品に殺到する現象を「フードファディズム(Food Faddism)」と呼ぶそうです。Fadとは「一時的な熱中・気まぐれな熱狂」「 (個人的な)好き嫌い・好みの難しさ」だそうです。
 過去このような現象の多くはテレビ番組などが火付け役でしたが、今回はきちんとした研究論文が出所なので効果は期待していいのでしょう。だとすれば尚更、トマトジュースが店先に並ぶのはしばらく先かもしれません。

 □□税金クイズの解答□□
[正解]③5年
 従来は3年間でしたが、23年度税制改正で23年12月2日以後に法定申告期限が到来するものについては、増額更正の期間が5年に延長されたため、医療費についても5年間の保存が必要となりました。
 
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☆今週号の編集責任者は 川合晃弘 & 齋藤直樹 でした。
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