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公的年金等の申告不要制度

2012年2月6日発行

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン   №00473 2012.2.6発行◆◇◆
□□税務豆知識□□
<公的年金等の申告不要制度>
この時期は確定申告の話題がいろいろありますが、昨年と大きく変わったところといえば公的年金等の申告不要制度です。
この制度は、年金所得者の申告手続きの負担軽減や、給与所得者の申告不要制度とのバランスの観点から設けられたもので、公的年金等の収入金額が400万円以下で、その他の所得が20万円以下の人(その他の所得がない人も含みます)は、確定申告をする必要がなくなるというものです。
例えば、65歳で所得控除が基礎控除額(38万円)だけの方が、公的年金等に該当する老齢基礎年金と厚生年金を150万円ずつもらっていた場合には、合計で収入金額が300万円になります。
計算してみると、支給時に差し引かれた所得税の合計額は3万円になりますが、確定申告で計算し直すと年間の所得税は7万円を超えるため、従来の制度では既に支払い済みの所得税との差額を納税する必要がありました。
しかし、新しい制度では、このような不足額があったとしても申告して納税する必要はなくなるのです。
この制度により今年から申告をしない方も増えると思いますが、公的年金等の支給時に差し引かれる所得税は、生命保険料控除や医療費控除などの所得控除は考慮されずに計算されるため、これらの所得控除の適用がある方は、確定申告することで還付を受けることができるかも知れませんので、一度試算してみてはいかがでしょうか。
□□税金クイズ□□
[問題]
矢島さん(年齢65歳)の平成23年分の収入は、勤めていた会社から支給された年金250万円と、保険会社から支給された個人年金150万円(支払保険料は100万円)でした。この場合に矢島さんは平成23年分の収入について確定申告をしなければならないでしょうか。
①申告する必要はない
②申告する必要がある
正解は一番下へ!↓↓↓
□□小笠原諸島□□
昨年、小笠原諸島がユネスコの世界遺産として登録されました。日本国内の自然遺産としては東北の白神山地、屋久島、北海道の知床につぐ4ヶ所目です。
小笠原諸島は東京のはるか南約1,000㎞に位置し、父島・母島・南島などおよそ30の島々から構成されています。この大陸と大きく隔たれた島々において、独自の進化を遂げた多くの固有種が存在することが今回世界遺産に登録された理由です。
小笠原諸島を訪れるためには、一般的には片道25時間半の船路を行かなければなりませんが、それでも一度行ってみる価値のある場所だと思います。スタジオジブリの作品「紅の豚」に登場する主人公ポルコの基地のモデルになったとされる兄島の雄大な景色がある一方で、第二次大戦時に戦場となった形跡、砲台や沈没船などが今なお生々しく残っている場所でもあります。
私は過去に一度旅行したことがありますが、野生のクジラやイルカを見たり、水族館さながらの海中散歩を楽しんだりと非常に貴重な経験をすることができました。みなさんも是非一度訪れてみてください。
□□税金クイズの解答□□
[正解]②申告する必要がある
公的年金等の申告不要制度は、あくまでも公的な年金の収入が400万円以下かどうかで判断するため、自身が契約した保険会社から支給を受ける年金は含みません。したがって、今回の公的年金等の収入金額は250万円で400万円以下ですが、年金以外の所得が50万円(150万円-100万円)なので確定申告をする必要があります。
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☆今週号の編集責任者は 中原敬和 & 須田裕行 でした。
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