ふるさと納税 ｜ メールマガジン｜須田裕行税理士事務所

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン   №00453　2011.09.05発行◆◇◆

　□□税務豆知識□□
＜ふるさと納税＞
　先日「ふるさと納税」を被災地支援に活かそうという記事を見ました。「ふるさと納税」とは数年前から始まった制度で、自分が来年度に払う住民税を寄付という形で任意の自治体・地方公共団体に前払いするという制度です。流れとしては、
1、ふるさと納税の申込をし、自治体・地方公共団体へ寄付をする
2、確定申告をし、寄付を行った年の所得税から控除を受ける
　→控除額は(寄付金額－2,000円)×所得税率
3、翌年の住民税から自動的に控除がされる
　→控除額は①と②の合計
　①(寄付金額－2,000円)×10％
　②(寄付金額－2,000円)×(90％－所得税率)
　※②は住民税額の10％が限度
というものです。寄付した分は所得税・住民税で軽減されますので、指定した自治体に税金を納めたのと同じことになります。
　控除を受けるために確定申告をする必要がある、住民税での控除が支払った年の翌年になるため一時的な資金負担が生ずるというデメリットはありますが、限度額内であればトータルでの負担は2,000円でそれ以上の金額の支援ができます。
　資金負担に対し支援効果が大きい点、寄付金額の100％が支援する自治体へ届くという点、被災地支援にうってつけの制度だと思います。寄付を検討中の方はぜひ選択肢に加えてみてください。

  □□税金クイズ□□　　
［問題］
　サラリーマンのAさんはふるさと納税を利用し、3万円の寄付をしました。
　後日、寄付の領収書が自宅に届きましたがこの領収書、いつ、どこに出せば控除を受けられるのでしょうか？
①年末調整の際、会社の経理部へ提出する
②年末調整後、源泉徴収票とともに市役所・区役所へ提出する
③来年の3月に確定申告書とともに税務署へ提出する

  正解は一番下へ！↓↓↓　

　□□［世界三大名画] □□
　皆さんは、世界三大名画をご存知でしょうか。世界三大名画とは、ベラスケス作「ラス・メニーナス」(スペイン、プラド美術館所蔵)。エル・グレコ作「オルガス伯爵の埋葬」(スペイン、サント・トメ教会所蔵)。三作目はレンブラント作「夜警」(オランダ、アムステルダム国立美術館所蔵)、もしくはレオナルド・ダ・ビンチ作「モナリザ」(フランス、ルーブル美術館所蔵)という説もあります。
　この三作を誰が決めたのかわかりませんが、そもそも世界の絵画の中から三作を選定することには無理があります。やはり、見る人ごとに感性は異なりますし、画家の生い立ちや絵の描かれた時代背景などを知ることも、その絵画の評価を決定する要素となります。見て感動するだけでなく、調べることによって魅力が増すということもあるのではないでしょうか。
　今後も絵画に親しみ、いずれは、自分の三大名画を決定したいと思います。ちなみに、上記の三大名画のうち、スペインにある二点は電車で1時間程度しか離れていない場所にあるようですので、スペイン旅行の際にはぜひ鑑賞してみたいと思います。

　□□税金クイズの解答□□
［正解］③
　寄付金控除は年末調整では受けられない控除項目ですので、確定申告が必要になります。
　なお、税務署へ確定申告をすると住民税の申告をしたことにもなりますので、個別に市区町村へ申告をする必要はありません。
　
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
☆今週号の編集責任者は　斉藤直樹　＆　佐原哲也　でした。
☆須田会計事務所のホームページも是非ご覧下さい。ＵＲＬは
　http://www.suda.gr.jpです。
☆アドレスの変更や配信中止については下記のアドレスまでご一報お願いします。
  mail@suda.gr.jp
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲