消費税の課税対象 ｜ メールマガジン｜須田裕行税理士事務所

◆◇◆須田会計事務所メールマガジン   №00445　2011.07.11発行◆◇◆

　□□税務豆知識□□
＜消費税の課税対象＞
　消費税は、買い物をするたびに課税されるなど私たちの生活にもっとも身近な税金であり、広い範囲の納税者から薄く負担を求めるとの観点から導入された税金です。しかし消費税の対象となる課税要件を知っている方はあまりいらっしゃらないのではないのでしょうか？そこで今回は消費税の課税要件について簡単に説明します。
　消費税の国内取引の課税要件は、①事業者が②事業として③対価を得て行う④資産の譲渡等と規定されており、４つの要件のすべてを満たすもののみが課税の対象となります。したがって例えばサラリーマンがネットオークションで家財を譲渡しても、事業者が行ったわけではありませんから、その収入に消費税はかかりません。ただし上記４要件をすべて満たしても、土地の貸付けや売却のように消費税の性格になじまないものや住宅の貸付けのように社会政策上の配慮によるものは、非課税取引として消費税を課さないこととしています。

　□□税金クイズ□□　　
［問題］個人事業者である八百屋のAさんが家事使用していた車を100万円で知人のBさんに売却しました。この取引は消費税の課税の対象となるでしょうか？
①なる
②ならない
  正解は一番下へ！↓↓↓　

　□□［日本を動かした人物］－三浦命助 □□
　皆さんは日本を動かした人物と問われたら、誰を想像するでしょうか。坂本龍馬や織田信長でしょうか。小泉純一郎元総理と答える人も多いようです。
　先日、日本を動かした人物として、歴史学者が「三浦命助」なる人物をテレビで紹介していました。三浦命助は幕末に東北地方で起こった百姓一揆の中心人物であり、その一揆は一人の処分者も出さず、日本の近世史上唯一の勝利の証文を受け取ったということです。また、高い政治意識や組織、戦術などの点でも優れていたとされていることから、三浦命助が日本を動かした人物として紹介されていました。ただし、命助は一揆が終わった数年後に、別件で逮捕され、拷問、弾圧されて獄死してしまいます。そういった悲運さは坂本龍馬や織田信長に通ずるものがあります。
　歴史上の人物はほとんど教科書でしか知りませんが、まだあまり知られていない偉大な人物がいるということに歴史の奥深さを感じました。

  □□税金クイズの解答□□
［正解］②ならない
  このケースは、消費税の課税要件のうち｢事業者が｣「対価を得て」｢資産の譲渡等」という３つは満たします。しかし、４番目の｢事業として｣は、対価を得て行う資産の譲渡等を反復・継続・独立して行うことをいいます。設問のAさんが家事用に使用していた車は家庭の用の資産であって事業用の資産ではありませんから「事業として」行われた行為には該当せず、消費税の課税の対象とはなりません。

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☆今週号の編集責任者は　辰口弘晃　＆　佐原哲也　でした。
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